2006年 10月 06日
太陽と死③転機
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叔母が近所の総合病院を受診したのは、つい先日のこと。その診察には私の母も付き添った。
叔母は独りでは歩けず、車椅子が必要だった。
受診することを聞いていたため、私は母に、許可されたら診察時には母も同席し、今まで観察されたことを具体的に医師に伝えるように、と繰り返していた。
それは、問診に客観性を持たせるためだった。そうでなければ、今まで通っていた病院と、全く同じように診断をされかねない。これでは何の解決にもならない。医師に診断の選択肢を広く持ってほしかった。
こうして、叔母は私の母の付き添いのもとで、診察することになった。
母が医師に話したことは、始めに叔母を見たときのこととから始め、既往歴、普段から振るえがあること、歩き格好が私の祖父に似ていること、便秘していたこと、トイレの前で動けなくなったこと、などこれまで「叔母のお手伝い」をしてきた際に見たこと全てを語ったそうである。
すると医師(整形外科医)は、初めて、「パーキンソン病」という言葉を口にした。
私が聞いた所見は、右膝蓋腱反射陰性、視診にて左上下肢に認められる振戦。加えて、MRIでは椎間板ヘルニアが見られなかったこと。
これらの所見に加え、年齢や問診を通して母が医師に伝えたことなどから、パーキンソン病を疑ったのだろう。
かくして、叔母は神経内科を紹介され、今度検査入院することになった。具体的にどのような検査をするのかは聞いていない。
パーキンソン病では確定診断を行う方法がなかったはず*。パーキンソン病の主症状**を認めたうえで、可能性のある疾患を否定する検査を行っていき、投薬(L-DOPAなど)の効果があればパーキンソン病とするはず。(「はず」とばかり書いているのは、典拠を忘れたため。後で調べます)
叔母が「パーキンソン病」という言葉を聞いて、どのような気持ちであるか、私も母も分からない。しかし、なんとか、現状の生活を変えたかったことは「入院したい」と盛んに語っていたことから窺える。
叔母が、母に言った言葉がこれまでの生活の過酷さを物語る。
「○○、私はこの恩を一生忘れない」
*病理学的には、中脳黒質の脱落・変性が明確に認められるが、生検などでこれを確認することはできない。
**パーキンソン病の4大症状:無動症(寡動)、筋固縮、安静時振戦、姿勢反射障害
(参考)パーキンソン病の診断基準:4大症状のうち、2つ以上の症状を有することが診断を疑う最低基準とする。
叔母は独りでは歩けず、車椅子が必要だった。
受診することを聞いていたため、私は母に、許可されたら診察時には母も同席し、今まで観察されたことを具体的に医師に伝えるように、と繰り返していた。
それは、問診に客観性を持たせるためだった。そうでなければ、今まで通っていた病院と、全く同じように診断をされかねない。これでは何の解決にもならない。医師に診断の選択肢を広く持ってほしかった。
こうして、叔母は私の母の付き添いのもとで、診察することになった。
母が医師に話したことは、始めに叔母を見たときのこととから始め、既往歴、普段から振るえがあること、歩き格好が私の祖父に似ていること、便秘していたこと、トイレの前で動けなくなったこと、などこれまで「叔母のお手伝い」をしてきた際に見たこと全てを語ったそうである。
すると医師(整形外科医)は、初めて、「パーキンソン病」という言葉を口にした。
私が聞いた所見は、右膝蓋腱反射陰性、視診にて左上下肢に認められる振戦。加えて、MRIでは椎間板ヘルニアが見られなかったこと。
これらの所見に加え、年齢や問診を通して母が医師に伝えたことなどから、パーキンソン病を疑ったのだろう。
かくして、叔母は神経内科を紹介され、今度検査入院することになった。具体的にどのような検査をするのかは聞いていない。
パーキンソン病では確定診断を行う方法がなかったはず*。パーキンソン病の主症状**を認めたうえで、可能性のある疾患を否定する検査を行っていき、投薬(L-DOPAなど)の効果があればパーキンソン病とするはず。(「はず」とばかり書いているのは、典拠を忘れたため。後で調べます)
叔母が「パーキンソン病」という言葉を聞いて、どのような気持ちであるか、私も母も分からない。しかし、なんとか、現状の生活を変えたかったことは「入院したい」と盛んに語っていたことから窺える。
叔母が、母に言った言葉がこれまでの生活の過酷さを物語る。
「○○、私はこの恩を一生忘れない」
*病理学的には、中脳黒質の脱落・変性が明確に認められるが、生検などでこれを確認することはできない。
**パーキンソン病の4大症状:無動症(寡動)、筋固縮、安静時振戦、姿勢反射障害
(参考)パーキンソン病の診断基準:4大症状のうち、2つ以上の症状を有することが診断を疑う最低基準とする。
by heba_nonbo
| 2006-10-06 18:11
| 家族の事